【133回 夏秋武蔵屋酒舗ワイン会】のご報告 [夏秋武蔵屋酒舗]

昨晩は133回武蔵屋酒舗ワイン会でした。
年度末のお忙しいところ、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

今回のテーマはイタリアの固有品種を楽しむ!!「ピエモンテの赤ワイン」でした。
出典ワインは以下となりました。。

●グリニョリーノ・ダスティ 2005年  トリンケーロ  品種:グリニョリーノ  ¥3,360
●チャボ 2007年  ヴィリオーネ  品種:フレイザ  ¥4,200 
●ペラヴェルガ 2007年  マエロ 品種:ペラヴェルガ  ¥3,675
●バルベーラ・ダルバ 2006年  パイティン 品種:バルベーラ  ¥3,465
●ドルチェット・ダルバ 2007年  パイティン 品種:バルベーラ  ¥3,045
●バルバレスコ 2005年  アルド・ビアンコ 品種:ネッビオーロ  ¥4,410

Maero マエロ
1500年代に教皇ジュリオⅡ世を魅了したコッリーネ・サルッツェージ・ペラヴェルガは、一時忘れられた品種となっていたが、1981年に村唯一のトラットリアの閉店に強く反対したエミディオの父、レミジオ・マエロが実業家としての職業を捨て、妻と共に続ける事にした店で、ハウスワインとして、高い評価を得ることに。マエロ・ファミリーは、最も日当たりのよい粘土質の土地を耕作し素晴らしいペラヴェルガを作ることに成功し、更にD.O.C.を得ることとなりました。
品種:ペラヴェルガ
1200年の歴史を持つ品種。ロゼを思わせる非常に淡い色合いで、ストロベリーの香り。色合いからも想像できるように、しっかりとした酸、そして後味に苦味を残します。
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Trinchero トリンケーロ
アスティ地区、アリアーノ テルメにある、トリンケーロ家は1925年よりブドウおよびワイン生産を始めました。この県で最も早く、ブドウ栽培農家による自家ビン詰めを行うための登記をした造り手(1952年)。一番最初にD.O.C.としてボトリングすることを許されたワイナリーです。元々は40ha以上の広大な畑を所有していたのですが、質を高めるためには量は生産できないと考え最良の区画10ヘクタールほどを残し、大半の畑を売却してしまいました。栽培している品種は多岐にわたりますが、バルベーラ以外のブドウはそれぞれ極少量の生産になります。バローロやバルバレスコのあるアルバ地区に比べると、粘土質でより肥沃な地質を持つアスティ地区ということもあり、施肥をしなくてもアルコール度数の高い、凝縮した果実味を持つワインができると考え一切の肥料を撒かず、ボルドー液以外の、除草剤などの化学的な薬剤に頼らない農業を行っています。
品種:グリニョリーノ
グリニョリーノという名前は、アスティ地方の方言である“グリニョーレ”に由来。これはブドウの果粒の中に多くある種のこと。アスティとカサーレの間にあるモンフェッラート地域が発祥とされており、ワインは花の香りの中にグレープフルーツの香りも感じられます。口にふくむと白コショウの風味がするのが特徴的。
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Viglione ヴィリオーネ
期間のマセレーション、大樽(ものによっては100年を越えるもの)熟成します。ボトリング前にのみ添加される2酸化硫黄の量もごくわずかです。ワイン名の「Ciabot(チャボ)」は畑などにある、農機具などを入れておく小屋の事。ラベルはあの「ロマーノ・レーヴィ」が描いたものです。
品種:フレイザ
ピエモンテ州に古くからある土着品種。辛口のみならず甘口や発泡性の独特の風味を持つワインを造ります。ネッビオーロの起源になると考えられており、アルネイスやピノ系と親戚の品種。
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Paitin パイティン
ピエモンテ州ネイヴェ村。村の南東、約3キロほど行ったところに標高300mの「ブリッコ・ネイヴェ」丘があります。ブリッコとはピエモンテの方言で「標高の高い丘」を指す言葉です。今から7世代前の当主ベネデット・エリア・パイティンは、エミリオ・ジャコーザからブリッコ・ネイヴェの一部「セッラ・ボエッラ」畑を2ヘクタール購入しました。ネッビオーロとバルベーラが植わっている畑です。そして30年後今度はルイジ・ペリッセロからさらに2ヘクタールの畑とセラー、そして家を取得し、ワインの樽売りをスタートさせました。1893年、甥のジュゼッペはセラーを増設し、バルバレスコ・ソリ・パイティンを初めて瓶詰め。1898年にはそれをヨーロッパ、アメリカ、アルゼンチンへと輸出し、二つの戦争とフォロキセラの時代も絶えることなく続けてきました。1965年になると、セコンド・パスクェロ・エリアが醸造所、セラー、畑とも改築改良を加え、1979年からはアメリカ向けの輸出が拡大することで、パイティンは大きく成長していきます。今もパスクェロ・エリア家による家族経営に支えられています。現在、醸造コンサルタントにエノロゴ・オフ・ザ・イヤーにも選ばれたジュゼッペ・カヴィオラを起用しています。
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品種:バルベーラ
モンフェラート(ピエモンテ州)原産で、現在では国外でも最も多く栽培されているイタリア土着品種の一つ。ピエモンテでは年間総生産量の半分以上を占める。収穫時は一般的にドルチェットより2週間遅く、ネッビオーロの前。ワインはルビーレッドでしっかりした酸が特徴。
品種:ドルチェット
紫色を帯びた濃いルビー色のワインになり、味わいは柔らかくフルーティー。リコリスやアーモンドの香りを持ちます。早熟で低い酸度のため、早飲みタイプのワインになります。

Aldo Bianco  アルド・ビアンコ
バルバレスコの現役生産者としては最長老であるアルド・ビアンコによって営まれるワイナリー。約2ヘクタールの畑から、約10000本、ドルチェット・ダルバとネッビオーロ・ランゲ、そしてバルバレスを生産しています。大樽での熟成、ノンフィルターでのボトリングなど、頑なに伝統的な手法にこだわり続けています。一度だけ、アメリカに輸出したことがある以外は全て地元ピエモンテで消費。生産量も年間1万本ほどと非常に小規模なワイナリーです。
品種:ネッビオーロ
ピエモンテの土着品種で、その名前は「ネッビア(Nebbia:霧)」から。これは果粒がたくさんの蝋粉で覆われていることからきたという説や、霧の出始める10月に収穫がおこなわれるためとする説などがある。栽培が難しい品種。北イタリアの高級ワイン「バローロ」「バルバレスコ」を造ります。
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「133回 武蔵屋酒舗ワイン会」のご報告は以上です。
次回のワイン会は2010年4月28日となります。宜しくお願いいたします。
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